火が灯る時

Ze:Rise

 

誰かの一言が、火をつけた。


「OB会、やらへん?」その言葉が、ずっと残ってた。

はじまりは、ほんのひと言やった。
地元の友達と、久しぶりに会ってご飯を食べた時。
ふとした会話の中で、

「OB会、またやらへん?」
「学校、まだあの机と椅子使ってるらしいで」

って聞いた瞬間、なんか胸の奥がざわついた。


“火”がともったのは、その時やったと思う。

その場では「ええな〜」くらいで終わったけど、
帰ってからも、ずっとその言葉が頭に残ってた。

なにかせな、じゃない。
なにかしたい、でもない。

ただ、「何か、できるかも」っていう火が、
心の奥で、ポッと灯った。


小さな火種やったけど、ずっと消えへんかった。

具体的に何をするかも、方法も、仲間もいなかった。
でも、その火は静かに残り続けた。

「とりあえず登校指導してみよか」
「じゃあ、ブログで発信してみるか」

そんな小さな一歩ずつが、
この地下室という空間につながっていった。


火を囲む人が、少しずつ集まってきた。

「それ、面白そう」
「一緒にやってみようか?」

そう言ってくれる人が現れて、
“地下室”が「場所」から「場」になった気がした。


この火は、1人のものじゃない。

僕が灯した火かもしれへんけど、
本当は、みんなが持ってた火やったんかもしれへん。

それがこの地下室の正体。
誰かの火を見て、自分の火に気づく場所。


次回予告:Ze:Riseの地下室が目指す“場のかたち”について。

明日は、
Ze:Riseの地下室がどんな“場”を目指してるのか、
じっくり言葉にしてみようと思います。


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